北海道中国会

北海道と中国との文化交流、経済交流促進に努め、
北海道にいる華僑華人発展の支援及び北海道地域経済振興に寄与する
 
島影:北京見聞録89「68歳誕生日」
7月21日は私の68歳の誕生日です。64歳の誕生日から数えて北京で迎える誕生日は4回目になりました。例によって今年も自分で誕生パーティーを主催して、18日に『人民中国』の若手社員を招いて、盛大に祝ってもらいました。会場は今年も陝西料理の店「山丹丹」。

同僚の日本人専門家の他に来てくれたのは女性6人、男性3人。中国の風習に習って店主が「長寿麺」を用意してくれました。1本の長い麺に目玉焼きが一個載っているだけの縁起物です。参加してくれた皆さんが大きなバースデーケーキも持って来てくれて、記念すべき68歳を祝いました。

思いつきで、座興に「私の68歳」を話してもらうことにしました。皆さん、20代半ばから30代半ばの青年たちですから、およそ30年後の自分、その時代の中国、日中関係をテーマにしたわけです。これから30年の間には、中国は世界1のGDP大国になっていますし、香港はその頃、「1国2制度」の期限が切れ、中国に完全編入されます。中国の指導者は今の世代の次の次、つまり80年代生まれの「一人っ子世代」に引き継がれています。国内政治最大の難問は2030年に訪れる世界最大の老人大国です。65歳以上の人口が全体の半分を超えます。翻って、日本はどうなっているのでしょう。

あんまり難しい話にするとせっかくのお誕生会が白けますのでほどほどにしましたが、集まってくれた若者たちはいたって楽天的でした。因みに9人のうち8人は日本語が出来ます。「私は故郷の山東省ですので、毎朝、海辺まで散歩し、日本の小説やドラマを見てのんびり暮らします」「中国はもっと世界に受け入れられるようになっているでしょう」「毎年、夫婦で日本旅行に行きます」。北京以外から来ている人たちは口をそろえて、「引退したら故郷に帰りたい」。北京は空気は悪いし、住宅費が買うにしても借りるにしても高すぎるからでしょうね。

ついでに皆さんに寄せ書きもしてもらいました。「日本に帰らないで私たちと一緒に北京にいてください」「ますます可愛くなるおじいちゃん祝誕生日。百歳まで生きて」。みなさん屈託なく、おおらかな若者たちです。
2014-07-20