「莫邦富の『以心伝心』講座」第615回「一意孤行」
2021年1月8日付時事速報(時事通信社)
第615回一意孤行
2021年最初のコラム原稿のテーマは何にしようかとずっと悩んでいた。日本では、新型コロナウイルス感染拡大が最悪の記録を毎日更新している。ホットな話題なので、取り上げるべきだと思っていた。しかし、米国大統領選の結果を確定させる上下両院合同会議関連のニュースからも目が離せなかった。
ドナルド・トランプ大統領が呼び集めた支持者らがバリケードを突破して、上下両院合同会議が開かれていた連邦議会議事堂内に侵入する事態が発生し、議事堂内で1人が撃たれ死亡したニュースを見て、やはり米国大統領選関連の話を優先しようと最終的な判断を下した。
今回の米国大統領選に対する海外の中国人社会の関心は尋常ではなかった。トランプ氏を支持する海外在住中国人の発言や行動には、熱狂というレベルを超えたものがある。そのため、長年の友人や同僚と袂(たもと)を分かった例も枚挙に暇がない。こうした支持者に共通したところは出所不明の中国語情報に全幅の信頼を任せ、トランプ氏の尋常でない言動にマインドコントロールされていると言ってもいいほど冷静な判断を自ら放棄している。なかには、トランプ氏の再選を実現するために、米国の軍隊がクーデターを起こすべきだと公言する人間も多数いる。
日本に暮らす中国人社会にも同様な動きが見られる。トランプ氏を支持するのか、バイデン氏を推すのかは本来、それぞれの個人の判断に任せるべき問題なのだ。米国の選挙権を持たない在日中国人の議論は究極的には、一種のやじ馬的な発言にすぎない。米国の選挙結果どころか世論作りにもまったくと言ってもいいほど影響力をもっていない。しかし、それでも熱狂的に議論している。こうした現象は中国本土にも、ほかの国々の中国人社会でも見られる。これも今回の米国大統領選の特徴の一つだと思う。
ただ、私から見れば、腑(ふ)に落ちないことがある。日本に暮らしているから、日本のメディアによる第3者の角度からの情報チェックが利用できるはずだ。しかし、在日中国人のトランプ氏支持者の多くは、その日本発情報をまったく参考にしようともせずに、フェイクニュースに走り、トランプ氏が最終的に勝利するだろうという虚像を描き続けている。
中国の政治体制に対する不満が彼らをこうした言動に走らせた一面もあっただろう。しかし、私に言わせると、時事問題を見るには、自分の感情に惑わさない冷徹な目が必要だ。その結果がどんなに自分の希望と離れていても、起きつつある現実を正確に把握できないと、進むべき道を間違えてしまう恐れがある。
自らのポスト維持に、ワシントンに集まるように支持者を呼び集めたトランプ氏はもう正常な判断を失っている。独断専行するという意味をする「一意孤行」の精神状態に陥っており、他人の意見をまったく聞き入れない。
連邦議会議事堂外の壁を登って、中に侵入するトランプ氏支持者の行動は、1966年の紅衛兵の姿を彷彿とさせるところがある。どの国にも、どの時代にも一意孤行の指導者がいると、その国はたいへんだ。
紅衛兵がのさばっていた中国の文革は世界からの隔離と経済の崩壊を招いた。米国の一意孤行は世界における米国の精神的な地位低下と経済的なパワー減衰を招きつつある。一意孤行に奔走するトランプ氏が隠そうともしない老衰した権力者のエゴと精神的醜さには、もうこりごりだ。そのすべてを歴史のごみ箱に掃き捨てる時がやってきた。
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一意孤行 yī yì gū xíng
イー イー クー シン
@莫邦富FBより
第615回一意孤行
2021年最初のコラム原稿のテーマは何にしようかとずっと悩んでいた。日本では、新型コロナウイルス感染拡大が最悪の記録を毎日更新している。ホットな話題なので、取り上げるべきだと思っていた。しかし、米国大統領選の結果を確定させる上下両院合同会議関連のニュースからも目が離せなかった。
ドナルド・トランプ大統領が呼び集めた支持者らがバリケードを突破して、上下両院合同会議が開かれていた連邦議会議事堂内に侵入する事態が発生し、議事堂内で1人が撃たれ死亡したニュースを見て、やはり米国大統領選関連の話を優先しようと最終的な判断を下した。
今回の米国大統領選に対する海外の中国人社会の関心は尋常ではなかった。トランプ氏を支持する海外在住中国人の発言や行動には、熱狂というレベルを超えたものがある。そのため、長年の友人や同僚と袂(たもと)を分かった例も枚挙に暇がない。こうした支持者に共通したところは出所不明の中国語情報に全幅の信頼を任せ、トランプ氏の尋常でない言動にマインドコントロールされていると言ってもいいほど冷静な判断を自ら放棄している。なかには、トランプ氏の再選を実現するために、米国の軍隊がクーデターを起こすべきだと公言する人間も多数いる。
日本に暮らす中国人社会にも同様な動きが見られる。トランプ氏を支持するのか、バイデン氏を推すのかは本来、それぞれの個人の判断に任せるべき問題なのだ。米国の選挙権を持たない在日中国人の議論は究極的には、一種のやじ馬的な発言にすぎない。米国の選挙結果どころか世論作りにもまったくと言ってもいいほど影響力をもっていない。しかし、それでも熱狂的に議論している。こうした現象は中国本土にも、ほかの国々の中国人社会でも見られる。これも今回の米国大統領選の特徴の一つだと思う。
ただ、私から見れば、腑(ふ)に落ちないことがある。日本に暮らしているから、日本のメディアによる第3者の角度からの情報チェックが利用できるはずだ。しかし、在日中国人のトランプ氏支持者の多くは、その日本発情報をまったく参考にしようともせずに、フェイクニュースに走り、トランプ氏が最終的に勝利するだろうという虚像を描き続けている。
中国の政治体制に対する不満が彼らをこうした言動に走らせた一面もあっただろう。しかし、私に言わせると、時事問題を見るには、自分の感情に惑わさない冷徹な目が必要だ。その結果がどんなに自分の希望と離れていても、起きつつある現実を正確に把握できないと、進むべき道を間違えてしまう恐れがある。
自らのポスト維持に、ワシントンに集まるように支持者を呼び集めたトランプ氏はもう正常な判断を失っている。独断専行するという意味をする「一意孤行」の精神状態に陥っており、他人の意見をまったく聞き入れない。
連邦議会議事堂外の壁を登って、中に侵入するトランプ氏支持者の行動は、1966年の紅衛兵の姿を彷彿とさせるところがある。どの国にも、どの時代にも一意孤行の指導者がいると、その国はたいへんだ。
紅衛兵がのさばっていた中国の文革は世界からの隔離と経済の崩壊を招いた。米国の一意孤行は世界における米国の精神的な地位低下と経済的なパワー減衰を招きつつある。一意孤行に奔走するトランプ氏が隠そうともしない老衰した権力者のエゴと精神的醜さには、もうこりごりだ。そのすべてを歴史のごみ箱に掃き捨てる時がやってきた。
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一意孤行 yī yì gū xíng
イー イー クー シン
@莫邦富FBより

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