北海道中国会

北海道と中国との文化交流、経済交流促進に努め、
北海道にいる華僑華人発展の支援及び北海道地域経済振興に寄与する
 
平和の旅
8月26日、台風終わった快晴の日で、旅システムと日本中国友好協会北海道支部連合会共同企画の「劉連仁さんを偲ぶ当別ツアー」を北海道中国会運営委員長陶恵栄院長と両親と陶氏診療院治療に来る中国の患者家族と北海道中国会の会員鎌田さん6名参加しました。

中国から沼田町の炭鉱に強制連行され奴隷のようにこき使われ、1913年生まれた劉連仁さんは終戦直前に逃げ出し、戦争が終わったことも知らぬまま13年7か月もの間逃亡生活をして、1958年2月8日当別町で発見し、保護された劉連仁さん、中国へ帰ってからも当別の方々とは親交を深めて来ました。1998年6月20日三回目当別町来町時、「劉連仁生還記念碑」建立世話人会発足し、2000年9月2日劉連仁さん逝去し、2002年9月1日の記念碑除幕式見れないことが残念でした。

「劉連仁生還記念碑」建立世話人会は2003年9月14日から、「劉連仁生還記念碑を伝える会」に変更して、お亡くなりになってから作られた「生還記念碑」も、地元の「伝える会」の方々が大切に守ってこられました。

今年は劉連仁生還60周年、記念集会第一部は記念碑前集会で、劉連仁生還記念碑を伝える会会長大澤勉氏が挨拶して、一緒に参加した中国からの夫婦の5歳娘さん丁一依さんとお母さんから、献花し、北海道中国会会員の鎌田さんも個人から献花しました。当別町町長、宮司正毅の代わりに、当別町教育委員会教育長、本庄幸賢氏と日本中国友好協会北海道支部連合会会長、鴫谷節夫氏も挨拶しました。劉連仁生還記念碑を伝える会事務局長。大嶽秋夫氏は記念碑のあゆみを語り、2003年「劉連仁生還記念碑」建立から、中国と日本の有名人、マスコミ、学校の生徒さん達、たくさんの見学者が訪ね、戦争の歴史と強制連行の歴史を後世に正しく伝えました。

記念集会第二部は町民会館で交流会を行いました。当別町教育委員会教育長、本庄幸賢氏の挨拶後、【2016年読書感想文特集】『生きる: 劉連仁の物語』(中学生向け課題図書)作者の森越智子氏の講演がありました。出版社依頼から、出版までのエピソードを語りました。特にたくさん引用した強制連行について、外務省の幻しの資料の存在にびっくりしました。素晴らしい日本の公務員の気質とそれを守る人の努力に脱帽します。森越はその強制連行の資料について、著書をしたいと言いました。

昼食の時、劉連仁生還60周年スライドシヨウを上映して、その後、今年91歳の当時一緒に保護する参加者の当時のことを振り返って、奇跡の瞬間を共有しました。

劉連仁生還記念碑を伝える会副会長、目黒敏弘氏は閉会の挨拶して、伝える会の皆さんの全員そろって、参加する皆さんに感謝をしました。

歴史の教育平和の旅、とても勉強になりました。被害者・加害者、戦争の怖さを知り、平和の世界を作りましょう。
2018-08-26