北海道中国会

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《莫邦富の『以心伝心』講座》第476讲「老当益壮」
2018年1月19日的《時事速報》(日本时事通讯社)的连载专栏《莫邦富の『以心伝心』講座》第476讲「老当益壮」上介绍了2017年给莫邦富留下深刻印象的2个人。1位是原日本武田药品中国控股公司执行副总裁、现上海海外联谊会中日分会副会長兼事務局長的天海无尽(中国文名为呉无尽),另一位为一笑两眼就成了弯弯的月牙的魅力老总王鍾瑾。具体请读下文。

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 第476回   「老当益壮」

 ここ数年、日中交流を民間レベルで促進しようという活発な動きが上海でよく見られる。その中で非常に活発に行動を起こしているグループがある。上海を中心に活動している有志の人たちだ。彼らには一つの共通点がある。つまり日本との接点だ。全員と言っていいように、日本留学または日本での就職、事業起こしなどの経験をもっている。年齢は幅があるが、やはり脂が乗る40代以上が圧倒的に多い。人生の成功者とも言える彼らの多くはいまや金銭的な心配もほとんどない。だから、非常に積極的に日中交流関連の活動に汗水を流している。

 彼らの熱意に惹(ひ)かれたのか、私も知らず知らずのうちに彼らの活動に巻き込まれるように参加し、いろいろと勉強になったことが多い。特に定年退職の年齢を過ぎても、そのエネルギッシュな姿と仕事ぶりに脱帽している。今日のコラムは昨年、私の印象に残った2人を取り上げたい。

 1人は上海海外聯誼会中日分会の副会長で事務局長でもある天海無尽(中国語名は呉無尽)さんだ。武田薬品中国控股公司の執行副総裁だった天海さんは、仕事の第一線から身を引いても、老後の生活を送ろうとする気配はまったくなく、むしろボランティアとしていろいろな社会活動に没頭している。ここ2、3年日中交流イベント分野では異彩を放っている中日分会が主催した多くのイベントを成功裏に導いた黒子的な存在だ。

 ゼロ予算の中日分会の日常的活動を維持する最低限の経費は企業関係者や弁護士の個人的寄付によって支えられているが、イベントのほとんどは参加者の手弁当とポケットマネーによって開催に漕(こ)ぎつけられたのだ。その中には、ほとんどもれなく天海さんの姿が見られる。しかし、イベントなどが順調に開催できた晴れ舞台に登場するのはほとんど他の人たちで、功労者の天海さんはたいていの場合、どこかの隅っこにいる。

 お洒落(しゃれ)で活動的な天海さんを見るたびに、学べる兄貴のような親近感を覚えている。

 もう1人は王鍾瑾さんという女性だ。笑うと三日月のような目が非常に印象的なレディだが、実際は製造業の分野では知る人ぞ知る実業家でもある。普段は非常に低姿勢で、目立たない存在のように見えるが、凸版印刷や東芝機械など大手企業のトップたちからの信頼も非常に厚く、仕事人として評価されている。

 一期一会というネット上のグループが主催するイベントで王さんと出会った私は、昨年6月、この王さんの力を借りて、凸版印刷社内を舞台にして、6月5日に「日中企業イノベーション東京フォーラム(2017)」を開催した。凸版印刷が多くの人員と予算を注(つ)ぎこんで支援してくれた感動的な光景を目の当たりにした私は、つくづくとこれは王さんの長年の努力と貢献の賜物(たまもの)だと感じ、感謝の念で胸がいっぱいになった。

 タイトなスケジュールのなかでボランティアとしてこのイベントを支えていた王さんは打ち合わせに行くとき、道を急ぐために転んでしまい、膝を打ち、血もにじんできたが、それでもお客さんを待たせてはいけないと言い、言うことを聞かなくなった足を引っ張りつつ走っていった後ろ姿を見て、胸に熱いものが込みあげてきた。

 日中交流のためにエネルギッシュに行動する天海さんや王さんたちを見ると、「老当益壮」という中国語のことわざが脳裏に浮かんでくる。本来、これは年を取っても、ますます元気に仕事に立ち向かう人たちの生き方を評価する言葉だが、元気に立ちまわる彼らの若い人にも負けない勢いに圧倒されて、ついその年齢のことを意識しなくなってしまうほどだ。私もこのような素敵な老後を送りたい。過ぎ去った2017年に、印象に残った2人の友人だった。

老当益壮(lǎo dāng yì zhuàng)ラオ タン イー チョワン

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2018-01-19